Windy day  - 映画感想 2017


 _つまらん
 _いまいち…
 _まあまあ
 _面白かったー
 _最高ッ!♪





 
 ハドソン川の奇跡  

ニュースになった時は「正に奇跡! ハリウッド映画化決定やな」と皆言ってたし そうなるんだろうなと思っていたけど、まさか不時着そのものより その後が映画化されるとは思わなかった。(不時着水の様子も丁寧に撮られていますが)

「英雄」から一転「容疑者」に、という映画の予告CMを観た時は驚き、機長が「近くの空港に着陸できていたはずだ、君の判断は間違っていた!」と糾弾されていて、まさかそんな事になっていたとは知らなくてショックだった。
映画もずっと「左エンジンは壊れていなかった。機長の判断は間違っていた」と進んで行くので観てて辛かった…。「もしかして本当に左エンジンは無事だったのか?」とこちらも真相は分からないし。

シュミレーションでも、どちらの空港にも着陸が出来ていて、うわあ〜これはどうなるんだ…とこちらまで胸が苦しくなってきた。

だからこそ、サリー機長の冷静で的確な「反論」は聞いていて高揚したし、その後の展開は言わずもがな。左エンジンの発見がダメ押しで機長の判断を完全な物とした。


事故の様子は、大げさでも必要以上にドラマチックにでもなく、淡々と「事実」を映しているという印象。

不時着水後、尻まで水に浸かりながら機内に残された乗客がいないかを確認をし、乗客名簿を手に最後に脱出、混乱する現場でも負傷者と乗客数の確認をしたがり、生存者155名(全員)と聞いた時は安堵して涙を浮かべた…いつかの中国の船で、沈没する船から乗客を残しててめえだけサッサと逃げたクソ船長に全身の垢を煎じて飲ませてやりてぇわ。


川への不時着水というのがどれほど困難で絶望的であるのか、素人の自分には到底計り知れないのだけれど、川に降りるかもしれないと聞いた管制員が耳を疑い、その後当然乗客の生存は絶望的と疑わなかった事から、成功がどれほど奇跡的であったかを察する事が出来る。

自分は決して英雄ではない、155人全員が生還する事が出来たのは、副操縦士やCA、乗客の方達、管制官、救助に来たフェリーやヘリ、警察の方々のおかげである…着水後の脱出、救出の様子を見ていると確かにその通りだと思えるが、本当に謙虚で冷静で聡明な方で、知れば知るほど彼があらゆる面で「英雄」であると思い知らされる。


連日取材陣に押しかけられて電話鳴りっ放しだった奥さんも大変だった事は分かるのだけど、お金の話や、(左エンジンは無事だったかもしれないと聞いて)「じゃあなぜ着水なんかしたの!?」と責めたり、公聴会の直前に「あなたも死んでたかもしれないのねえぇ゛〜!」と電話して来たり、…ちょっと自分勝手でないかい、と思ってしまった。いや奥さんも一杯一杯だったんだろうけども。

それなのにDVDの本人インタビュー映像では、「彼は不時着水でも準備が出来ていたと思うわ」とドヤ顔で語っていたのも、おいおい、でした…いやまあいいんだけど(笑)



 
 アナの雪の女王  

小さい頃の事故は、アナもエルサもどちらも悪くないんだよね。むしろエルサはアナを助けようとして必死だったのに。

何年も会ってなかったから姉妹の間で亀裂が出来てしまったんじゃないかと危惧してたけど、普通に仲良く話し出してホッとした。

と思ったのも束の間。なんでエルサはアナの結婚を認めなかったんだろう。いきなりだったからなのか。意気投合して結婚しましょう! は素敵〜と思ってしまったけど、確かに冷静に考えると早急すぎではあるよな。

エルサが歌い出した時、あの歌があまりにも有名になりすぎてた後なので「来たな」という感じだったけど、ストーリーと歌詞が合ってて(当たり前だけど)とても素敵だった。「ありのままの自分」てそういう事だったのか。

つかエルサの魔法、素晴らしい! 思い切り魔法を使いまくる姿は、エルサがものすごく解き放たれて「自由」で生き生きとしてた。
氷の階段、そして氷の城を打ち立てるシーンは感動して、これほどの魔法を封じ込めてしまうなんて絶対もったいないし間違ってる、封じるのではなく、うまく抑制して活用すべきだと強く思わされた。

クリストフはハンスかと思った…顔の区別がつかん。
「鼻をほじってそれを食べたらどうする? 男はみんなやる!」って、いや皆はやらないと思うけど(笑) 「食事の仕方が汚かったらどうする!?」はなかなか本質だ。

氷の城での再会は、今度こそ壁ができてるんだろう、エルサは怒ってるんだろうと思ったけどそうではなく。これほど仲の良い姉妹なのにやるせない。

トロールたちの言う「完璧じゃない2人」というのは素敵な言葉。
クリストフが真実の愛の相手じゃないのかな、でもハンスは? と思ったらそういう事だったのか! 一目惚れのシーン素敵やったのに感動を返せー。
でも、だとするとアナとの結婚を反対したエルサの判断は正しかったんだな。あのままスンナリ結婚を認めていたら2人とも殺されていたんだから。

クリストフとキスしてめでたし、かと思いきや、氷を溶かしたのはエルサの愛だったとは。確かに「キス」とも男女間の愛だとも一言も言ってないもんね、クリストフ達が勝手にそう解釈してただけで。でも、だったらオラフの愛でも良かった気がするけど(笑)
ハンスへのアナの一撃もスカッとした。

アナはクリストフという今度こそ運命の相手を見つけたし、エルサも力を操れるようになったし、また姉妹で手を取り合って仲良くご両親も天国で喜んでいるだろうな。

オラフもこれで南の島でもどこでも行けるし良かったね。海に入るのはやめた方がいいと思うけど(笑)



 
 LOOP/ループ -時に囚われた男-  

なぜ繰り返しループする事になったのかはまあともかく、どこからどこにループしてるのか、主人公が何人いるのか、頭がこんがらがったー。

写真立てはよくある話だけど、おー、と思った。けど血ぃ出てたやん…とも突っ込んでしまった。

「自分」との対峙はなかなか面白くて、「どちらか1人が彼女と生き延びよう」と結託するのかと思いきや、「お前えぇー!」と襲いかかるとは。いやアンタや、アンタ! さっきまでのアンタや! と突っ込みたくなる(笑)

違う展開になった時は「あ、変わった!」と少し身を乗り出して観てしまった。結果悪役1人がああなって、素晴らしいハッピーエンドじゃんか。お父さんは車お気の毒だけど(笑)

と、思いきや…えー、どういうこと? また!? とモヤるラストなのでした…。

冒頭の主人公の右手の甲に何かあって、ん? と思ってたのはこれだったのか。ハッピーエンドが好きだからちょっとなあ。
まあでも、今までの展開からしたら、このラストはまあこんなもんなのかも。



 
 
 君の名は。    

入れ替わった朝、いの一番に触るのがお互いに下ネタってどうよ(笑) まあ体の一番の違いではあるけどさ。
オッパイ揉むシーンは何度もやり過ぎ、しつこすぎ。

そして自分(の体)が誰か分からないのに、よく学校行くな…普通休むだろ。バイトも行かんだろ。オーダーの通し方もテーブル番号も分からないのに仕事にならないだろ。
どうせ夢だし〜と思ってたみたいだけど、夢なら余計、「バイト休んでもいっか」ってなるんじゃ。

三葉は制服のネクタイをよく締められたな。父親も男兄弟もいないのに、ネクタイの締め方なんて知ってる?
惜しげもなくタマゴサンドとコロッケをヒョイッとくれる男友達たち、いいヤツ!

奥寺先輩のスカートの刺しゅうは、制服と合わないしおかしいだろ…。

三葉の寝床が朝日サンサンすぎて、日焼けするよ〜、布団の場所ずらすかカーテンしなよ、と寝起きのシーンのたびに気になった。
学校の教室の座席も窓際だし(これは仕方ないとしても)、東京へ行く電車も日が差す方の窓に座ってるし、紫外線浴びすぎ! 日焼けするよ、将来シミになるよッ。

糸紡ぎしたり巫女の舞を踊る三葉はなかなか艶っぽかったけど、影のヒロインはやはり奥寺先輩だと思うのです。
『紅の豚』のジーナを彷彿とさせる色っぽさ。
年下の瀧とのデートに物足りなさを感じ(=経験のある大人の女性)、浴衣の胸元からチラ見したブラは黒で予想を裏切らないし(何のだ)、司となぜか別々に帰った(=何かあった? もしかしてワンナイトラブ? =うおお俺にもチャンスがあるかも、と男に思わせる)、最後は「人妻」となる(しかも旦那は誰か分からない所がまた想像をかきたてられてたまらん)、などの点が。

三葉の父親は娘2人を置いて家を出ちまって、そのくせ娘にはクソ偉そうな頑固ジジイで最低やな。

てっしーいいヤツだけど同級生のいきなりの戯言を真に受けてあんな爆弾まで仕掛けちまうなんてある意味ヤバイ奴かも(笑)

瀧が口噛み酒を飲んだのには うぇーっと思ったけど、どうやって作られたのか知らなかったんだよね? 単に三葉(自分)がお供えした日本酒だと思ってたんだろな。後で三葉に「あれを飲んだの!? 変態!」と顔を真っ赤にして言われた時もキョトンとしてたし。

跡地での「再会」は、なんで最初は声だけ聞こえたのか、その後姿が見えるようになったのか、突然三葉が消えたのか、いまいちよく分からん。
代々入れ替わっていたことはともかく、なぜ3年の時差があったのかも謎。てことは三葉は瀧より3つ年下(←年上の間違い)ということ? 年は同じで、入れ替わっていた時空が歪んでいただけ?
あと三葉が男っぽいのはまだしも、ナヨッてる瀧は中身が三葉だと分かっていてもなんかマヌケだった(笑)

三葉が東京に行った時、「私達は会えばすぐに分かる」というのは良かった。
その時は分からなくて、3年後の今、「あの時お前は俺に会いに来たんだな」と気付くんだなあ。

本当の再会はいつどこでどんな風なのかなーと期待してたんだけど、もうちょっとどうにかならんかったのかな…。
ボケッと電車に乗ってたのに、すれ違いざま(?)の電車に乗ってる相手に気付くのとか、お互い次の駅で降りたのかどうか知らないけど街を走り回って探してバッタリ会えるのとか、それでやっと会えたのに知らん顔してすれ違うとか、…なんか感動よりも突っ込みの方が気になってしまって。もうちょっとうまい再会の仕方があったんじゃないかなと。

映像が綺麗というのは聞いていたけど、彗星のシーンは本当にキレイでした。
アルマゲドンでもあったけど、小っこい彗星が衝突しただけでも物凄い衝撃になるんだなあ。
あのクソ親父が結果的に英雄のようになったのかと思うとなんか腹立つな(笑)

主題歌、あの何度も聴いた『前前前世〜♪』ってやつじゃないの? あの歌は何だったんだ。

この映画を観て、「運命の人ってどこかにいるんだ!♪」と思ってしまう若者もいるんだろうなー。
私ゃ、「この2人、再会して付き合ってあっさりすぐ別れちゃったりして(笑)」とか思ってしまったんだけど汚れてるでしょーか、スミマセン…。いやいや、結婚して末永く幸せに暮らしたことでしょう。うんそうに違いない。


【追記】
他の人のレビューを読んで思ったこと。

祖母いわく、宮水の女性(女系家系?)は代々「入れ替わり」の能力というか現象があったらしい。おそらくそれは町の危機というか自分自身の命を救うためなのかも。
三葉の母親の葬儀で、父が「救えなかった…」という台詞を言っているが、これは母(妻)から入れ替わりの事実と理由を聞かされていたのに、助けられなかったのか。
とするとおそらく母が入れ替わっていた相手は父であろうから、あのクソ頑固な親父も妻の体になって、うわあーグフフ、とかムッツリスケベしてたのかも…とか想像してしまった(笑)

主人公2人が好きになる過程がいまいち分からんという意見があって、確かにそうだよな。
入れ替わりのドタバタは「前前前世〜♪」をBGMにダイジェストみたいにパッパッと見せただけで、しかもさも会話で言い合いしてるみたいにしてたけど実際はスマホのメモと日記の文字だけのやり取りだったんだよね。それでそこまで好き合うってのは確かに不自然ではあるな。

でも瀧が三葉に書いたノートのメモに、「(性悪クラスメートについて)あんなの気にすんな」と書いてたのも一瞬映ってたらしい。そういうのをもっとじっくり見せればいいのにもったいないんだよな、という意見があって、それ気付かなかった!
確かにドタバタの中、ふとノートのページをめくる手を止めてその一言を読んで、「…瀧くん…」と三葉がフッと微笑んでノートを愛おし気に撫でるシーンがあったら、ああここで心を通わせたんだな、と分かったのに。

3年の時間のズレがあった訳だけど、入れ替わってる時に相手のスマホを触りまくってるしアプリで日記つけてるし、日付けで気付くだろという突っ込みがあり、言われてみれば確かに!(笑)
入れ替わりは前半だけでコミカル&スピーディーに流れただけだったし、後半のシリアス展開になってから3年の時間のズレを知る事になったから、気付かなかった。あれはあれ、これはこれ、みたいな。

避難訓練という事にして町民を避難させたらしいけど、秋祭りやってたんだし、「何でこんな日に、こんな夜に」と文句も出たんだろうな。その前に変電所の爆発があったし、それで避難しかけてた人も多かったろうから、まだうまくいったのかな。
中には言う事聞かないで町に残ってた人もいたかもしれないけど。だから「ほとんどの」町民が助かった、だったのかもしれない。

でも避難した人も、あくまでも訓練ですぐに家に帰れると思って出て来たんだろうから、ペットや大切な思い出の品物なんかは残して来ちゃってたろうな。気の毒に…。
まあ「2度と家に戻れないつもりで避難してください!」なんて言ったら「なんで? どういうこと?」と混乱を招くだろうし、迅速な避難が出来なかったろうから仕方ないけど。

父親をどう説得したのかを見せて欲しかったという意見が多かったけど、自分的には確かに気になるけどそこはああやってすっ飛ばしてくれた方が良かった。
次のシーンでは、彗星の片割れと細かい隕石が美しく流れ落ちて来るクライマックスになり、町が爆発した映像を見ながら、「避難はできたのか? 町の人は、三葉は無事だったのか!?」とドキドキする事が出来た。
あそこで父親が「よし、避難させよう!」と立ち上がる所まで見せてしまうのは蛇足だと思う。

ラスト近く、司の左手が一瞬映るのだけど、薬指に指輪をしているらしい。(みんなよく見てるなー!)
見返してみたら確かにあった! そしてそれは、奥寺先輩のとペアっぽくも見えなくもない…えええひょっとして!? とレビューで書いてる人もいたし自分もそうなのか!? と思ったけど、そこまでうまくいくかなあ。
奥寺先輩はともかく、司はまだ就職内定をもらっただけの状態なのに結婚する(してる)というのはかなり違和感ある。通常、それだけ早く結婚するのってデキ婚くらいしか考えられないけど、大した用もないのにフラッと瀧に会いに来るくらい時間に余裕のある奥寺が子持ちとは思えないし。謎やな…

ラストがいまいちだったせいか、映像は綺麗だったけどストーリーはまあまあだな〜という印象だったので評価は☆3つにしたんだけど、その後オープニングや彗星の落ちるシーンなどは何度も何度も見返したし、余韻は残った。
映像も音楽も映画のうちだよな、と思い☆4つに上げときました。



 

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