Windy day  - 本感想 2020



 

「やんごとなき一族」4巻 こやまゆかり

とっくに発売されててやっと読んだ(汗)

佐都と健太は離婚しない事になって何より。まあ離婚したら話終わるからな。
個人的には健太が深山家を出ても良かったと思うけどね。いなくなったって父親はまだ元気なんだし何とかなるよ。まあそうしたらそれも話終わっちゃうから「残らなきゃならない」事にしたんだろうけど。

祖母はヤマメを出されて佐都にチャンスをあげた訳だけど、なら自分が辛かった事を思い出して優しくしてあげればいいのにな。
「自分もしごかれてここまで来たのだから同じように辛い思いをすればいい、しなければならない」って負の連鎖じゃん。
健太の母が優しいのが救いだよな本当。

「伊吹」に行くまでのあれこれは面白かった。
喉が渇いてるだろうとあえて かき氷を食べたのは、フィンガーボールの水を知らずに飲んでしまった方に恥をかかせないように自分も飲んだ…という話を思い出したな。

けどこのまま めでたしめでたしとはいかず、有紗が政略結婚させられそうになるのかあ…
前も書いたと思うけど、『1/2の林檎』辺りから「楽しい」話ではなくなってきて読むのがしんどいんだよな。いや『指輪の約束』の方が先だっけ。もちろん最後はハッピーエンドになるんだけどさー…。『あなたにホの字』のようなホノボノ系はもう読めないのだろうか。



 
「OL進化論」38巻 秋月りす

もうずっと新刊出なかったので雑誌連載も終わっちゃったのかな? と思っていたので嬉しかった。
ただ最近のは絶頂期ほどの面白さはないからな…と本でなく電子書籍で購入。

でもなかなか面白かった!と同時におそらく以前は感じなかった社会問題的な事をいちいち突っ込んでしまった(汗)

インフルになったら「彼女呼んで看病してもらおっと」と言う男には「女はケア要因じゃねーんだよ 移ったらどうすんだよ 自分の面倒くらい自分で見ろよ やらせるからには彼女にも同じようにしてやるんだろうなお前?」とか。

70歳の父親が近い将来逆の立場になるだろうから娘の送り迎えを車でしようと申し出るのは「いや70歳の運転の方が危ないから むしろもう免許返納してくださいよ」とか。

浮気相手がブログに載せてた料理を未だに時々作って出して来られて「しつこい…」と愚痴をこぼす旦那には「てめぇが浮気した癖に被害者面してんじゃねーよ 何がしつこいだ やられた側は一生忘れねーんだよ」とか。

歌舞伎ファンだから社員が好きなアイドルコンサートに行くのに休むのも理解ある上司というのも、いや理由なんか関係なく休みたい時に休ませてくれよとか。

あえて形や焼き具合を不揃いにしてる冷凍食品に「これならバレにくいかも」と課長の奥さんが感心してるのを「いや冷凍食品と分かったって別にいいじゃん」とか。

遠距離恋愛の彼氏にプロポーズされた女性が今の生活と仕事を捨てる踏ん切りがつかない(女性が男性に合わさせられる現実)とか。

あの部署の女性パートは怖いぞーと言われた先の中年女性パートさんが全員「元正社員、部長の同期」っていうのさあ…。男性は正社員のまま昇進して高給になってるのに(おそらく結婚して育児した)女性はパート格下げって、男女格差を見せつけられてしんどいわー。

「担当の女の子呼ぶね」と言われて来たのがアラフォー女性だとちょっとほっこりする、という話あったけど ほっこりする!? 呼び方や意識が昔のままアップデートされてないんだなって思うだけで「古臭い会社」という意識は変わらないけどな。

結婚して子供が生まれた(おそらくデキ婚)の男が「定時で帰れない事にしといた方が便利だから」と飲み会参加しまくりなのに田中さんと同僚がムカついて
「奥さんにチクッてやりたい」
「同僚の電話とかでボロが出るはず」
と会話して「うっかりを装い家に電話して定時帰宅してるはずな事をバラしてやろう」なオチ、田中さん達の気持ちはGJだけどこれやっても奥さんがストレス溜めて夫婦喧嘩になるだけだけだから、出来ればクソ旦那を説教して意識変えさせて欲しいと思ったな。難しいだろうけど。

「自分の子だけが可愛くて味方する」と母親。共働きなのに家事してくれないという娘夫を「ひどい」と言うのはともかく、家事の一部をやらせてるという息子嫁の事を「疲れて帰って来てるのにひどい!」と言ってたのは そりゃねーだろと思った。自分の子が可愛いのは当たり前だけど客観的に見られないこういう姑最悪。

病気の時に買い物して来てくれて家の事全部やってくれた素敵な男が既婚者だった、というのは「いや浮気はクソだがいい男じゃん妻が病気でもそこまでしてくれる人そうそういないのでは」と思ってしまった。いやクソだけどな。

フルタイムで働きながら子育てしてる女性が
「仕事のストレスは会社にいると忘れるし 育児のイライラは会社にいると忘れられる」
と言ってて、こういうセリフ実際聞くけど きれい事じゃない…? 毎日生活に追われて疲れてクタクタで、忘れられるとかより無我夢中で毎日過ぎてく感じじゃない? 夫が何もしてくれない場合はイライラが募りそうだし。

年賀状の家族写真の車のキーを拡大鏡で見たり 友人の結婚式が中止になった理由を聞くのを楽しみにしたり、生活感のない女性上司を「脳内家族いるみたい」と陰で笑ったり性格悪い奴らは相変わらずいるけど。こういうの見ると作者さんもこういう人…? いやお話のためにこういう発想してるだけ、だよね…?

プライベートな事を根掘り葉掘り聞いて来る同僚を嫌がってたら
「私生活隠して突然結婚宣言して子供出来たら(産休や時短など)理解してってのは無理かもよ~」
と年上女性(上司?)に脅かされてるシーンあったけど、産休や時短取る為には私生活さらけ出して理解してもらってないと無理ってのおかしいだろ。

トイレ掃除をずっと妻がやってたせいで嫌がる夫は甘えんなだけど、素手ではやらなくていいと思う、ゴム手袋して…

女性芸能人が結婚した際「妊娠はしていません」と言うなら男性芸能人には「妊娠はさせていません」と言えよという課長の奥さん好き(笑)
確かにそうよな、妊娠は女だけでするもんじゃないんだから、そう言わなきゃおかしいよな。

「究極のモテって金も仕事もなくても裸でも女が寄って来る事だよな」
と田中さんの友人? が言ってたけど、金も仕事もないってのは本人の思想や行動の結果な訳で、そんな思想や行動の奴モテる(魅力的)な訳ねーじゃんとしか。

「独身課長」は素敵でシリーズ化するのかなと思ったけどその後出て来ないな。あれっきりなのかな。いい人なのに独身なのもったいないなー。(田中さんも)

姑に「子供が可哀想」と言われたくないがためにフルタイムでも家事育児完璧にしてる女性、そこまで頑張ってても何かひとつを見て「あら可哀想」と言う奴は言うから開き直って自分が楽なようにした方がいいよ~…と思ってしまった。大体姑というからには旦那いるんだろうに何してんだよ。

ジュンちゃんの真っ赤なホルターネックのワンピース似合うけど何か見たことあるな~あっ金太郎だ! ていうの前にも同じネタなかった?

ジュンちゃんと森下くん。ジュンが突然「今日会いたい」と電話しても「何で?」と理由は一切聞かず「いいよ」と笑顔で答える森下くんが素敵。(理由は3日後のバレンタインまでチョコを食べずにいられる自信がないので渡したいと(笑))
ただ「5時起きでお花見行く」約束を8時まで寝てて「何度も電話したのに」と言われてたけど、森下くんはおそらくちゃんと起きて準備してジュンに何度も確認の電話してたんだよね…早起きした3時間無駄にさせられるのは少しひどすぎるわ。これでも怒らない(怒ってたのかもしれんけど)森下くん優しいな。

色々書いたけど連載が続いていて続刊してくれるのが分かったのは嬉しいな。最終回はジュン&森下くんの結婚式、そこで同僚田中さんにも素敵な出会いがある、というのを勝手に期待してて楽しみにしてるから。
(しかし最後らへんの話で「結婚しても式しなかったり親族だけとかいう友達ばかり」と結婚式披露宴離れについて描かれてたので、最終回の頃には式宴が「贅沢で一般的ではない」となってしまっていて違和感あるのではという心配が出て来た。時代~!



 
「ゆうべはお楽しみでしたね」6巻 金田一蓮十郎

お互いの両親、ゴローさんのお母さんが普通にすごくいい人で素敵。だけど親権は父親なんだな。

結婚式しないのはゴローさんらしくてまぁいいんだけど、お互いの両親への正式な挨拶とか新婚旅行とか見たかった…!(旅行はまだ行ってないのかな?)
私 ゴローさんのギャル系格好が好きだから、両親へのご挨拶の時はどんな服着るのか楽しみにしてたんだよね。見たかった~。



 
「ゆうべはお楽しみでしたね」7巻 金田一蓮十郎

子供問題で怖気づいてパウが結婚やめちゃうんじゃないかと心配になったわ。ゴローさんが頼りがいあって良かったね。
つか「あの人を思い出す」って誰?元カノ?と思ったらゲームキャラでずっこけた。そういやパウはモテないキャラだったな。

ゴローが友達にパウ(たくみ)の良い所を話すシーンは「確かにな~」と思ったな。男尊女卑みたいな所がないよね。単に「自信の持てない自分と陽キャなゴローさん」と思ってるのかもしれないけど…自信が持てなくて卑屈になって女性を目の敵みたいにする奴多いからな。

反面、たくみが自分の友達に結婚報告したシーンはドン引きしたわ…
「自由と給料捧げて女養うなんて奴隷」
「女1人ならまだマシだけど子供なんか出来たら地獄。子供のために大して感謝もされないのに仕事し通りで休みの日には家の事しろって劣化した嫁に文句言われて」
これ女性からしたら「名字も変わって 住む所も仕事も(人によっては)夫寄りにして 命がけで妊娠出産して 家事育児丸投げされて仕事もして奴隷」なんだけどね…
正直、なら妻の仕事も尊重して家事育児して「自分だけが必死こいて働かなくてもいい」ようにすれば?としか思わんよな。「男は仕事(だけ)するもの」にしてるのは自分じゃんとしか。
まあ友達としてその後ちゃんと祝福してくれたのは良かったけどさ。「そんなデメリットを抱えてでも結婚したいんだな」とか言ってたし、男の本音ってこんなもんなんだな~とゲンナリはしたよね。

そしてあっさり婚姻届出して結婚しちゃったな。式しないのはゴローさんらしいけど写真くらい撮れば良かったのになー。(親戚か)パウは着慣れないタキシードにオドオドしてゴローさんはドレスバッチリ似合ってそう。

とか思ってたらもう子供か!パウじゃないけど 私ももう少し2人の生活見たかったな。
まあ普通の2人の生活だけじゃ話的に弱いからな。

不安がるたくみ(しっかりしろー)に対してのゴローの言葉がけ良かった。ゴローも無理してるって感じじゃなく自然にこういう話してる感じするし、いいよね。

「無事に生まれるか分からないからまだ誰にも言わない方が」とか
「私がそう(つわりなくて元気)だからって他の妊婦さんもそうだと思っちゃダメだよ」とか妊娠について詳しくて、作者さん子供いるのかな、男名だけどもしかして女性?と思う。(絵柄的に以前から女性かな?とは思っていたけど)



 
「やんごとなき一族」5巻 こやまゆかり

有沙は可哀想だったけれど、確かに深山家みたいな所では政略結婚までいかなくても「それなりの家柄の相手との結婚」は仕方ないのかもな…改めて健太はよく佐都と結婚できたよな。
有沙の彼氏は彼女のためを思って身を引いた…?と思ったけど、本当にただ自信がなくなっただけなのか。けどそれも仕方ないかもなとも思える。なかなか「愛さえあればそれが全て」とはいかないよねえ。
そんで結局あいつと結婚しちゃうのだろうか。その後有沙の話出て来てない気がするけど。

お茶会での佐都のお母さんは、まあまた漫画らしくうまくいきました(笑)人柄パワーというか。




「やんごとなき一族」6巻 こやまゆかり

スパ計画、作者の人も書いてたけど このコロナ禍で現実にはとても採算取れないだろう現状になってしまったな。漫画はこのまま「コロナのない世界」でいくらしいけど。というかコロナがあったらまんぷく屋はじめ商店も危ういよな。

佐都が妊娠。お手伝いさんとかは嬉しいけどあくまでも「深山家の子供」のためなんだよな…おまけに子供取られるかもしれないとか、本当に妻(女性)も子供も駒のようにしか思われてなくて、家制度とか男尊女卑とか凄いな。これも健太と佐都が深山家のトップにならなきゃ変わらないんだろうから頑張って欲しいな。




「やんごとなき一族」7巻 こやまゆかり

夏祭りの件、SNSの最初のネガティブな意見て美保子の自演じゃね?複数アカとか知人に頼むとかして。
(金持ちの知り合いがTwitterなんかやってるのかは知らんけど)
(あ、でも泉もインスタの裏アカ持ってたな(笑))

かき氷間違えられた女の子たち、「レモンも好きだし割りばしでも食べられるしいいですよー」と笑顔で受け取ってくれていいコらやな。
そのコらのツイートも、確かにこれならバズるかもなぁとも思える内容だった。テレビ局も今はSNSをチェックしてるからツイート見て取材に来るってのも十分ありえるし。

春菜おばさんや健太の会社の人などどんどん信頼を得て味方が増えていってるけど、美保子など引きずり降ろそうとしてる奴もまだまだいて前途多難…1/2の林檎からこっち、薔薇色の聖戦など困難を乗り越えていく系の話ばかりになって、読む側は結構しんどいんだよな…あなたにホの字とかホノボノ系が懐かしい。




「アリスとアマリリス」1~4巻 小沢真理

とりあえずリズがカッコいい。借金取りの腕を取って蹴り飛ばした所なんかもう。(あれのせいで恨みをかって粘着される事になったんだけど)
あと病院で果物ナイフを隠し持って威嚇したとこね。「人買いが子供まで」にはゾッとしたけど。怖すぎ…

子供2人いても美人だと誠実な好青年にも惚れられるのか。いやいいんですけど。

金貸しの男が同級生の父親だからってまた「実は相手のためを思って心を鬼にしてたいい人」展開にしたのはゲンナリ。
これまでも『ニコニコ日記』の女優母や『銀のスプーン』のネグレクト母を終盤では「ちゃんと子のことを愛してた母親」にしちゃってたのにはハア!? だったし、まぁ作者さんが優しくていい人なんだろうけど、世の中実際にクソな母親はじめ人間はいるのでそこは最初のキャラ設定を貫いて欲しかったわ。父親はクソでも息子は違う、でいいじゃん。
個人的にはトゥモローくんの方が好きだった。



 
「ヲタクに恋は難しい」 9巻 ふじた

究極のインドアなのに成海の水着姿が見たくて海行くの了承するなんて相変わらずゾッコン(死語)だな宏嵩。
行けなくて残念だったね…つかこの2人って関係は結局もう行くとこまで行ってるんだろうか。宏嵩の部屋にもよく来てるしなぁ。読者はキスシーンすらまだ見てないんですが。もしかしてまだなのか…今後期待していてもいいものか。

披露宴でコスプレはなぁ…新郎(樺倉)の親戚や友人もいるんだしその人達はコスプレ界隈全く知らないだろうからそりゃイヤでしょ。
奇抜な事するとずーっと親戚が集まって樺倉の話題になった時「あの結婚式…」と語り継がれるし残るんだよ。2人がそれでいいならいいけど樺倉はイヤだつってんだからさ。
というか折衷案として披露宴じゃなく前撮りで好きな衣装バンバン着て写真だけ撮っとけばいいのに。プランナーも提案しろよ無能かよ。

バレンタインもラブラブじゃんか。成海はヲタ趣味を理解してくれそうだから宏嵩ととりあえず付き合ったみたいな始まりだったけどもう完全に好きだよね。
宏嵩もポーカーフェイスだけど成海にゾッコン(2回目)だしツンデレカップルかよ。

樺倉と花子はなぁ…いやあれが「お似合い」とか「似た者同士カップル」とかになるんだろうけど、素直じゃなかったり喧嘩ばかりしてるけど根っこはちゃんと繋がってるとかいうの見てて面倒くさいというか疲れんだわもう。 まぁ平穏カップル(夫婦か)では漫画にならないから仕方ないんだけどさ。



 
「1122【いいふうふ】」 7巻 渡辺ペコ

6巻の感想書いてないけどまぁいいや。

美月さんの事も決着してあちらも円満になって、礼くんからの告白も断って(もったいない!)、おとやとやり直しか。

不妊治療、時間もお金もきっついな…!本当これが保険適用されないのおかしいよな。

結局離婚したのがよく分からん。する必要ある?というか…2人でいて煮詰まったのは分かるけれど離婚までするかねぇ。
実母の葬式で頼るのは分かるけど(おとやの家族もいい人達)、その後結局復縁?てなんじゃそりゃ…いやいいけど、なら離婚する必要なかったくない?とよく分からん。



 
「はらぺこ万歳!おかわり」たかぎなおこ

たかぎさん、一人暮らしの時から素朴ながら美味しそうな自炊してらしたし おつぐやんさんも料理するからそれなりに充実した食卓になるんだろうなとは思ってたけど想像より凄いな!
手巻き寿司も食材揃えるのだけでも結構手間なのに凄いな、でも楽しんでるから苦じゃなくてそれも楽しいんだろうな…と思えるけど(寿司桶はやはり大きすぎたと思う)、道の駅で知らない野菜や山菜を買ってチャレンジしたり、手作りツナとか梅干しとか紅ショウガとかまで出て来た時はこのお2人すげぇとのけぞってしまった。このお2人の子供がうらやましいなぁ。美味しいものいっぱい食べられるんだろうな。

娘さんが初めて食べる食材を「お徳用や半額はちょっと…」とわざわざ高いものを選んでるのは「いや別にいいじゃん…」と思ってしまった…いやいいんだけど…

義母さんと二世帯同居したのはビックリ!けど優しそうないいお義母さんそうだからうまくいくんだろうな。
食べ物とは関係ないけど、つくづく おつぐやんさんて「アタリ」だよな…人柄もいいし事育児するし。よく40歳まで独身(結婚歴もなしっぽい)だったなあ。
たかぎさんがホンワカしてていい人だから こういう人と巡り合えたんだな~。娘さんも同じようにホンワカさんに育つんだろうな。



 

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